機能脳神経外科センター

痙性斜頸

痙性斜頚は頚部の筋肉の緊張度の異常により頭や顔が横、あるいは上下に向いてしまう原因不明の病気です.最近では頚部ジストニアとも呼ばれます.ジストニアとは筋肉の緊張の異常により生じる不随意運動のことを指します.通常はその人その人で決まった方向に首が曲がりますが、異常度が高く頚部の筋肉全体が影響されると左右に首を振るようになることもあります.

薬物療法がまず試みられますが,薬物療法のみで改善することは難しいことが多いため,現在は,ボツリヌス毒素「ボトックス®」を異常緊張をきたしている筋肉に注入する治療が行われるようになり,効果を上げています。

これらの治療が無効の場合、外科手術を考慮します.筋電図を用いてどの筋肉の異常が主な原因となっているかを確認し、その筋肉を支配する神経を切断する除神経術を行ないます.手術を始めた外科医の名前をとってBartrandの手術と呼ばれますが、当院では手術法の一部を改良したBartrand変法の手術を行なっています.頚部の筋肉が全周性に異常収縮している患者さんでは全ての異常な筋肉の除神経術を行なうと頭を首で支えられなくなるなどの後遺症が出てしまいます.そのようなBartrand変法の手術のみでは改善が難しい患者さんでは定位脳手術によって治療することもあります.

当院では手術により80%近くの患者さんに満足すべき効果をあげています.

痙性斜頸画像